メートル・ダール 〜フランス人間国宝展〜

歌舞伎観劇の翌日は、上野へ【フランス人間国宝展】を観に行ってきました〜!

これがとっても感動したのです!!




フランス人間国宝 “メートル・ダール” とは、

日本の重要無形文化財の保持の通称《人間国宝》の制度に習い、

フランス内務省が1994年に創設した制度です。


伝統工芸の保存・伝承・革新を旨として、

認定されたメートル・ダールは弟子をとり、継承していくこともミッションとなり、

弟子育成費が3年間、支給されるのだそう。


雑誌ミセスで特集が組まれていて、

面白そうだな〜と軽い気持ちで観に行ったのですが、

百聞は一見にしかずとはこのこと!!


物のもつパワー、

フランスの伝統という知らない世界。

とっても刺激になりました!!






以下、写真はお借りしています。

これは曜変天目茶碗。

まず、この陶芸家さんの作品からスタートするのですが、

まるで宇宙空間に迷い込んだような展示の仕方。

分かりにくいのですが、暗い空間に無数の天目茶碗があって、

一つとして同じものはなく、光り輝いている・・・・


息をのみました。


今回印象的だったのは、その展示方法。

なんでも、


レバノン出身でフランスを拠点に活躍する建築家リナ・ゴットメが設計した展示空間は、「匠の技の道程」としてデザインされています。各展示室では、素材に手仕事を施して生まれた作品が、忍耐強く習得され、惜しみなく継承され、大胆に刷新された職人の所作や技術の貴重な証拠として見えるように演出されています。



だそうで、

それぞれの作品の良さがものすごく引き出されていて、

斬新なんだけど、

決して作品の邪魔にならない、そんな空間でした。



大興奮しながら観ていたのですが、

そんな中でも特に感動してものを3つ。



《衝撃度NO.1!クリスティアン・ボネさんの鼈甲細工》


鼈甲メガネ、なのですが。

メガネというあの誰もが想像するシンプルな造形、

フレームとレンズのみの小さな物体。


それなのに、存在感がとてつもなくて、

圧倒的な美しさを誇り、

究極の日用品の、

究極の美、

を感じました。


メガネにこんなに感動する日がくるとは思わず、

びっくり。でした。




《一番好み!ミシェル・ウルトーの傘》


日用品の究極のシンプルさが昇華されたメガネに対し、

装飾的なのですが、

テーマにそって作られた傘はまさに芸術品。


私、自分の美の感性をドストライクで刺激されると、

胸の前で手がお祈りのポーズみたいになるんです。笑

夢の世界に連れて行かれる、気持ちになります。


乙女チックで気持ち悪いのですが、汗

なぜか勝手にこうなる。。


でも安心してください、めったになりません。笑


これは、玉三郎様と七之助丈を見る時、

しかも姫とか精霊とか圧倒的な美しさを誇るものを演じる時に、

なってしまいます。


なんだろう、

お年寄りが芸能人見て拝む心境に近いと思います。笑


いやあ。

この2人以外で初めて!発動しました!!


でもそれくらい、

玉三郎様の美に通ずる完成度、美意識の高さ、

ほとばしる情熱、

傘への愛情

創造性と実現力

があったのだなと思います。


もう、本当に見て欲しい!

細部に渡り素晴らしいです〜(T_T)



《人柄が現れる!ネリー・ソニエの羽細工》


この方はね、ミセスの特集で満島ひかりさんとのツーッショットが

写っていたのですが、

まぁなんてキュートな人なのでしょう。。


顔の造形の問題でなくて、

お人柄がね。

お顔から、全体から、写真から、溢れている。


そう思って展示エリアに行くと、

もう、

本当にきゅーと!


羽細工が好きで好きでたまらない気持ちが、

溢れてエネルギーになって

見る人みんなをハッピーにさせる感じ。


純真無垢な少女の心で作品と向き合っていることが

伝わるような(私の思い込みだったらどうしよう)空間でした。


色使い、

丸み、

作品のテーマ、

アイデア、


すべてが可愛い^^



可愛いものを作ろうという意図的なものでなくて、

ご自身から溢れかえったものを形にしている。


作品作りも楽しまれているのだと思います!


〜〜〜


今回、全体を通して思ったのは、


“伝統を引き継ぎ、次世代へ残すために

シンプルなものは限りなくシンプルに、そして、

斬新なものを打ち出すことでその可能性と技術力の高さを伝える”


お国が違えど、どこの国も“伝統”の捉え方は同じで、

次の世代へいかに残すか、

その継承の仕方が課題なのだと思います。


ですが、機械ではできない、

作り手の情熱、想い、創造性、繊細さを感じると、

やはり最後は人が全てだなと思うのです。




いつまでも残っていって欲しいと切に願います。




そうそう、それから今回の宿泊は

椿山荘ホテルだったのですが。

内装や庭園に惹かれていつか泊まりたいと思っていて、

実現したのですが、



宿泊したお部屋のコンセプトが


「古き良きものを後世に受け継ぐ思いを大切に」という伝統や文化を重んじる気持ちを形に


だったんですよね。



先代の芸と想いを継承し、伝えていく秀山祭。

伝統工芸とその手法を後世に伝えるメートル・ダール。

古き良き日本の文化とヨーロピアンクラシックでもてなす、椿山荘。



図らずも、

同じ姿勢を大切にする人や空間に触れる2日間となりました。

(朝食時の風景)






フランス人間国宝展

詳細はこちら